
ドライアイとは、
目の表面を被う涙の量や質が変化して、
目の表面が正常な状態を保てなくなった状態です。
最近は、OA機器を使った作業、車の運転、家庭での深夜テレビなど、
目を使う時間が延び、
目の疲れることが増えています。
この「疲れ目」の原因の多くが、「ドライアイ」であることがわかってきています。
目の疲れの原因がよくわからず、
(1)目が重い、
(2)目がごろごろする、
(3)目が開きにくい、
などの自覚症状があれば、ドライアイを疑う必要があります。
これらの症状は冬の乾燥した時期に気づくことが多いのですが、
ただの疲れ目だと見すごしてしまう場合が多いのです。
ドライアイは「目が乾く病気」ですが、目だけでなく全身が乾きやすくなってしまう病気があります。
この病気は「シェーグレン症候群」とよばれ、
“なんとなく口がカラカラする”、“口臭が気になる”、“皮膚がカサカサする”などの自覚症状があり、
中年の女性に多くみられる病気です。
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ドライアイと診断する検査
ドライアイが疑われる場合、まずは涙の量を測る検査をします。
目のふちにろ紙を置いて5分ほど待ち、
涙がろ紙にしみる量を測る検査、
ほかに目の表面に色をつけて涙液の状態を見る検査、などがあります。
いずれも短時間でできる検査です。
ドライアイの治療
涙の不足や質の変化でドライアイがおきているのですが、
残念なことに涙をより多く作るための薬はまだ実験段階です。
まず手軽な治療法は人工涙液の点眼によって少ない涙をおぎなう、目の乾燥を防ぐということです。
まずは瞬き。回数を増やして、ギュッとしっかりと瞬きをしましょう。
乾きのひどいときは、点眼をしましょう。点眼には、防腐剤の入っていないものが最適です。
市販のものでも十分です。充血止めの入っている点眼を市販で求めるのはあまり勧めていません。
ただし点眼の種類もいくつかあり、
点眼に含まれている防腐剤のあるなし、
人工涙液の成分など、
目の状態によって使い分ける必要があります。
モイスチャーエイドという乾燥防止用のメガネフードがあります。
程度のひどいときは、
涙が鼻に抜けていく涙点をプラグでふさいだり、
縫って閉鎖させることもあります。それには眼科医の判断が必要でしょう。
参考になる本
「ドライアイ」日本評論社、坪田一男著、定価1200円。
ISBN4-535-98113-2 そのものずばりのタイトル。この分野の第一人者である、
東京歯科大学眼科助教授、坪田一男氏の本で、なかなかよみやすい本になっています。
ドライアイの原因は何ですか?
私たちの目は、1分間に約20回のまばたきをして、
目の表面を涙で潤し、目が乾くのを防いでいます。
ところが集中してものを見ていると、まばたきの回数が半分以下に減ってしまいます。
ドライアイの人では、さらに涙の出る量が少なく、
目の表面をおおう涙の膜が不安定になっています。
この状態で長時間目を使えば、目はさらに乾燥し、さまざまな不快症状が出てきます。
また、涙の量が少ないと、目にはいった異物を洗い流すことができません。
多くの人を悩ます花粉症も、ドライアイが加わると、
目にはいった花粉を洗い流すことができず、「目のかゆみ」がいつまでも続きます。
ドライアイの検査としては、
涙の量を調べるシルマーテストがあります。
そのほか、
乾燥による目の表面のキズを調べる検査も同時に行われます。
ドライアイの治療としては、
なるべく目を乾かさないことが第一です。
今のところ涙の量を増やす薬はありませんが、
目の表面を潤す方法として「目薬を上手に使う」ことで、
ずいぶん楽になります。市販の防腐剤抜きの目薬を、
たびたび点眼してみて下さい。
点眼する時は、
目薬と目とのあいだに少し距離をとってさしてください。
目薬の効果的な使い方については、医師にくわしく目の症状を説明して、
症状にあった指示を受けましょう。

そのほか、
目のまわりの湿度を高くして涙の蒸発をおさえる方法として、
ドライアイ保護用メガネ(モイスチャーエイド)があります。
毎日の生活や仕事での目の使い方に注意して、
など、「目にやさしい環境」を作り、リラックスして過ごすことが大切です。
年齢とともに涙道は細く狭くなっていきます。
また、若いひとでも、怪我や炎症で涙道がとじてしまうと、やはり、涙目の原因になります。
軽症では、普段はなんともなくて、
風がふいたり寒くなったときに涙があふれます。
ひどくなると、いつもポロポロ涙が滴になって流れるようになります。
あふれる涙は時にまぶたの周りのただれを引き起こします。
手術は涙が鼻に抜ける道(涙道)を広くつくる方法があります。
しかし、さきほどのドライアイの方が角膜などに傷をつくったり、
痛みが強いので、涙目の方はよっぽどひどくない限り手術などの対象にはなりません。
涙道が細くなると、ちょっとした目ヤニで余計につまったりしやすいので、
涙道の洗浄を時々眼科で行うとよいこともあります。
下の3つのお風呂を見てください。ドライアイと涙目はこんなふうに流入と排出のバランスの破綻からくるのです。

中央が正常。左端がドライアイ、右端が涙目と同じ状態です。
目を覆っている涙は10μメートルの厚みを持っていると言われています。
目の表面側から、ムチン層、水層、脂層に別れています。
涙は水の成分だけではないのです。涙の水成分が安定して機能するためには、
目の上に安定して乗っていられるようにムチン層が助けてくれ、すぐに蒸発しないように脂層が覆っています。
涙には大きく分けてつぎの3つの働きがあります。

| 【対策-1】
日常生活 普段の生活に少し気をつければ眼の乾きを軽くすることができます。
【対策-2】 目薬
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