とにかくとだからを間にはさみ

相手をうまく拒絶する

たとえ相手がセールスマンでなくても、もうそれ以上話を長引かせたくないとおもったら、

「とにかく」や「だから」という言葉を入れるのも効果的だ。

例えば、相手が同じ繰り言を延々と話し始め、それがさらに長くなりそうなときは、

「とにかく、今日は時間もないことだし、いずれゆっくり聞くとして」といえば、相手はそれ以上何も言えなくなることが多い。

「とにかく」には、相手の思考や話のペースを停止させるという心理的効果があるのだ。

また、「ですから」「だから」も、相手に言うことにやんわりと拒否の姿勢を示す言葉だ。

質問に対して、答えをいきなり

「ですから・・・・・」

と始めれば、すでにもう答えていることを繰り返すが、というニュアンスになり、否定的な言葉を使っていなくとも、

やんわりと拒否することができる。

また、この「ですから」や「だから」は、語調によっては多少のイライラ感をにじませることができる。

ちなみに、話をさえぎる相槌としては、

「えっ、何ですって?」

「もう一度言ってみて」

「ちょっと待って」

「お話中失礼なんですが」

などがあり、話を転換する相槌としては、

「それはそうと」

「ときに」

「それで思い出しましたが」

「話は別ですけれども」

などがある。

有名な作曲家のロッシーニも、同じ作曲家のワグナー相手にこの手を使った。

ワグナーは、相手のことはかまわず、自分の説を延々と喋り捲るという癖の持ち主だった。

そんなワグナーの来訪にあったロッシーニは、「

ちょっと待って、鍋の火を見てくるから」といった調子で、5分おきに中座したという。

ワグナーの話に付き合いきれないロッシーニは、こうして話をはぐらかしていたのだ。

「鍋をかけっ放しにしているから」というフレーズは、電話セールスの対応策として現在でも十分通用する。
しつこいセールスマンを相手にしたときや、場をシラケさせる人がいるときなど、この手の「中断言葉」を有効に使うといい。