強い握手で”強さ”をイメージ付ける。
握手は、コミュニケーションの手段であると同時に、自己をアピールする有力な武器でもある。政治家たちが、選挙のたびに支持者たちと握手を交わす光景は見慣れたものになったが、
百人あまりと握手すると、手は血の気が引いて真っ白になるという。それほど強く、相手の手を握り締めているというわけだ。
心理的なことからいえば、人は、相手に強く握手されると、反射的に強く握り返す。
文字通り、手と手を結び合う状態だが、この状態は心と心のつながりにも発展する。つまり強い連帯ができたかのような感じを持ってしまうことが少なくないのである。
そして握る”強さ”に、握手は、熱意や意欲、さらにはパワフルな意志、押し出しの強さなどをイメージすることになるわけだ。
このように、強い握手は、それだけで強い印象を与えるものなのである。
政治家の握手が強いのも、こういう心理的な側面に根ざしたものなのだが、逆に、そうした相手の”威圧”に負けないためには、相手より強く握り返すことだ。それだけでも、”威圧”を取り除くことができる。
毎日新聞の記者であった山崎宗次氏は、外国人とあうとき、特に体の大きい人とは、必ず相手より強く手を握ることでコンプレックスを吹き飛ばすのだと
語っていた。たしかに、ギュッと相手の手を握れば、相手もそれだけ気おされる。初対面などでは、ことにこの強い握手は強烈な武器なのである。