一つの用件は、三分以内で話す。
世の中に「三分間スピーチ」「三分間自己紹介」が一つのパターンとして定着しているのは、三分があるテーマを手短に話す目安としてちょうどいいからであろう。
おそらくプロのアナウンサーでもないかぎり、人間のしゃべるスピードはそう変わらない。つまり三分に相当する言葉の分量が、ふつうの人間がメモを使わすに話せる平均値ということだ。
私自身、かつて一回が二分五十秒という長さのラジオ番組に毎日出演していたことがあるが、この約三分が、一つのテーマを話を終えるにちょうどいい時間であることを実感した、それと同時に、資料や準備なしに三分の間しゃべり続けることの難しさも経験した。
結論を言えば、スピーチは、一分では短いが五分では長すぎるのである。
なぜこんな話をするのかというと、三分はまた、自己表現をするときにも一つの区切りになる長さだからである。どんな用件であれ、およその内容は三分あれば表現できるはずだ。もしできないとすれば、それは眠気をもよおす結婚スピーチのように、無駄なことを言っているのか脱線しているのである。
表現されることは、聞き手合っての話である。とすれば、だらだらとした内容に薄い話ほど相手ががっかりされるものはない。とりあえず一つの用件は三分以内で収めるように努力することだ。ひいてはこれが、聞き取りさすさ、わかりやすさとなる。そして相手は「この人は頭がいい」という印象を受けるだろう。
※友人の日記を一部抜粋