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 借金はしない
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ある心理学者が『貧乏は心の病気だ』と書いているのを読んだことが あります。

それを読んだとき私はなるほど、確かにそうだと思いました。

私のまわりでお金に困っている人はほとんど例外なく、

発想が貧困に 思えたからです。

しかし、逆に言えば、お金に困っているからこそ、発想が貧困になる のです。

お金に困っているから発想が貧困になり、

発想が貧困だから こそ、なかなかお金が貯まらないのです。
恥ずかしい話ですが、私は長い問借金生活を経験したことがあるので、

人一倍、借金生活の惨めさが身にしみてわかっています。

私は三十歳になる少し前にイギリスに留学したのですが、

留学前は 何が何でもイギリスに行ってみたいという気持ちでいっぱいで、

日本に 帰国してからどういう生活をするかなどは考えていませんでした。
ですから、

帰国してからの再就職準備金も、

50万円しか用意していませんでした。

「何とかなる、何とかしてみせる」という気持ちでイギリスに出発したのです。

ところが帰国してみると、

なかなか希望の会社に就職が決まらず、

5カ月 くらいは無職でした。当然、収入はないわけですから、

どんどん貯金が 減っていきます。

そして最後には生命保険を解約したり、

金融業者から 40万円程度の借り入れをしました。

それくらいならすぐに返せると思っていたのですが、

実際、毎月の生活費 もいるわけですから、

思うようには返せません。

3ヵ月後に10万円、

その 3ヵ月後に10万円…というふうにして結局、

返済し終わるまでに一年も かかってしまったのです。
この一年間は、借金があるために、

まさに発想が貧困になった時期でした。

自分の能力を高めるために何かの教室に通おうとしても、

「借金を返済して からにしよう」となるし、

少し高い本を買おうとしても、

「借金を返済してから にしよう」となるのです。

住宅ローンなどは別でしょうが、原則として借金はしないことです。

何か 欲しいなら、お金を稼いでから買うのが原則であり、健全な方法です。

大ベストセラー『7つの習慣』では、

人間には基本的な四つの二ーズ

(肉体的二ーズ、社会・情緒的二ーズ、知的二ーズ、精神的二ーズ)があり、

それぞれが相互に関連していると説かれています。

ここの例で言えば、

借金をしているときは、

肉体的二ーズが満たされない 状態であり、

そのためにその他の3つの二ーズに悪影響が及ぶということ です。

人間が健全な成長を遂げるには、

この4つのどの二ーズも満たされていることが必要です。

なぜなら満たされていない二ーズが1つでもあると、

それがその他の3つの 二ーズの足を引っ張ってしまうからです。

借金がある人は、

まず第一に借金 を返済することを心がけましょう、

と私が言う理由はここにあるのです。