聞き手の情報要求を適度にくすぐる

よくテレビのニュースで、アナウンサーが「ただ今いったニュースですが、・・・」
と、原稿を受け取る場面を見せてから原稿を読むことがある。こうすると、いかもにホットニュースの感じが強く、つい耳をそばだててしまう。
人間には、新しいこと””秘密のこと””まだ誰も知らないこと”をまず知りたいという情報要求がある。ゴシップが嫌いな人がいないのは、
この情報要求があるからに他ならない。この要求を適度にくすぐれば、よほど敏感な人でない限りは、かならず聞き手を立ててくれる。
その一番手っ取り早くて、しかも確実な方法は、「未確認情報ですが、・・・」と前置きすることだろう。あるいは、さっき聞いた話なのですが、」と
ホットニュースらしくみせるのもいい。

こういわれると、かえってその情報が、新鮮に聞こえ、信じたくなる。この心理構造は、いたって単純である。「これは角度の高い情報ですが、
・・・」と前置きすると、その正確度は、伝えての信頼度が物を言ってくる。仮に私がまじめ腐って、”中東情報”を伝えても、
誰も信用してくれないが、「ちょっと耳にはさんだのだが、・・・」と言うと、とたんに相手は身を乗り出してくるはずだ。つまり、相手は、
ゴシップとして聞いてくれる。そして、ゴシップとなると、聞き手は想像力を屈指して、勝手に話を増幅しながら聞く。そのため、
実際に語られた話以上に、新鮮な情報になってくるのである。