休日の訪問にこそきちんとした服装で行く
休日に常訳の家を訪問するときなど、どんな服装をしていけばいいか、迷う人も多いだろう。相手がくつろいだ格好をしているところに、
正装をしていくのはかえって失礼にならないか、といって、あまりくだけすぎた服装もどうか、というわけである。この問題は、相手の人格にもよるだろうが、誠意を示したかったら、きちんとした身なりで行くにこしたことはない。
これは、マナーの問題ももちろんあるが、人間心理の上からも、相手に与える印象がぐんと違ってくるからである。というのは、ひとつには、
一般にはくつろいだ格好をして普通だと思われている休日に、きちんとした服装をすることで「休日なのにそこまでしてくれて」という意外感を
相手に与えることができ、こちらの誠意を強く印象付けることにもなる。
また、相手がくつろいだ格好をしているところへこちらがきちんとした身なりでいけば、相手に心理的な”貸し”をつくることができる。
つまり、相手に一種のひけめを感じさせるわけだが、これは裏を返せば、そこまでしても相手に敬意を表したいというこちらの姿勢を相手に伝える
ことにもなるのだ。
以前、私たち夫婦が西表島の素封家に招待されたことがあるが、その夕食の席で、相手はなんとディナージャケットという大正装で私たちを迎えてくれた。いささか日本人離れしたやり方だったが、私たち夫婦が感激したのは言うまでもない。